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■いっぱいぱい
 おっぱいがやるせないので捥いだ。
 熟れた果実のようなたわわなおっぱいだったが、落ちたところでベシャリとつぶれるでもなくポヨンと跳ねる。
 ポヨン、ポヨン、ポヨポヨン。
 おっぱいはいつ果てるともなくやわらかく弾む。
 これでこの女の子は片おっぱいしかなくなる。
「カタワになってしまった、もうおっぱいではさむこともはさむこともはさみあげることもできない」
 女の子は悲しそうにつぶやいた。
「けっきょく、はさむことしかできないんじゃないか」
 ぼくは残ったおっぱいを揉みながら、女の子を慰めた。おっぱいはひとつの方がきっと落ち着く。おっぱいがふたつあるとぼくは迷う。どっちにさわろう。どっちをなめよう。いつだってふたつのおっぱいの間でぼくは揺れてしまう。おっぱいが揺れるみたいに揺れてしまう。それはとても苦しいことだ。何故ならぼくはおっぱいを愛してるから。おっぱいがふたつあればふたつとも愛さずにはいられない。けれどもぼくのこの身はひとつだけ。身体も心もちぎれてしまいそう。おっぱいがふたつあるように、ぼくの身体も心もふたつあればいいのだけれど。
「いいんだよ、ここに君がいておっぱいがひとつあって、それでいてぼくがいて。それだけあればいいじゃないか」
「ほんとうにそれでいいの、あなたはわたしがいいの、それともおっぱいがいいの」
 どうだろう。
 おっぱいを愛するようにぼくは女の子を愛しているのかな。それを確かめようと残った片パイを捥いだ。
 ポヨン、ポヨン。
 ふたつのおっぱいが交互に弾む。
 その光景はぼくのもっているあらゆる感覚を惹きつけて離さない。花ひとつ咲くことのない荒野のようなその胸板を振り返ることもない。
「わはは、おっぱい、おっぱいさんがはねているよ、まっておっぱいさん、いかないで、おっぱいさんをつかまえよう」
 ふたつのおっぱいは誘うようにぼくの前から逃げていく。指先がそのやわらかな肌に触れようとすれば、たくみに弾んで逃れる。指先にかすかな感触を残して、歪んだニプルは笑いかける目のようにくちびるのようにぼくをどこかへいざなう。
「まってまって、どこにいくの、おっぱいはどこからきてどこへいくの、ぼくもつれてってよ、おっぱいの国につれてってよ」
 去っていくおっぱいを追いかけてぼくは走る。背中ごしに女の子の声が聞こえる。聞こえているだけでその意味を知るにはあまりにもぼくの知覚はおっぱいでいっぱいで、世界にはぼくとふたつのおっぱいしかなくって、それだけで満たされていて、ぼくに必要だったのは女の子じゃなくって、おっぱいだけをただ見つめていて。
「その先は崖」
 何故か女の子のその言葉だけが最後にはっきりと頭の中に響いて。


 崖の底へと真っ逆さまにおっこちたぼくの命を救ったのはおっぱいでした。
 おっぱいはやわらかいのでぼくをポヨンとやさしく抱きとめてくれたのでした。
 崖の下は無数のおっぱいたちが暮らすおっぱいの国でした。

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